ハーブティーの基礎知識

 ハーブは草を意味するラテン語:herba 「エルバ」が語源です。  ハーブは一般に、特にヨーロッパで薬用の薬草やスパイス等として有用な植物を指します。  ハーブの成分の利用方法は熱いお湯に浸してエキスを得る「インフュージョン」、煎じる「デコクション」、アルコールに漬け込む「チンキ」、その他にも軟膏、ハップ、浸出油、精油などがあります。この中でもっともお手軽でポピュラーなのが「インフュージョン」です。要するにハーブティーのことです。  みなさんご承知の通り、ハーブティー(英:Herbal tea)とは、ハーブを乾燥させて、煮だして飲用としたものをいいます。  ハーブティーは別名ハーバルティー、インフュージョン、ティザーヌとも呼ばれています。  様々な種類のハーブティー缶やティーバッグが売られていますが、自家栽培のハーブを自分で乾燥させてあなたご自身で作ることもできます。    近年は味や香りの良さもさることながら健康食品としても注目されています。    また、広義にとらえるとチャノキもハーブの一種であることからハーブティーの中に緑茶なども含まれていると言ってもいいかもしれません。
 ハーブティーは古来から人類に好まれてきた薬草茶です。その歴史はどこまでさかのぼるのでしょうか?  まず、人類がハーブを使用した例の最古のものはイラクの6万年前のネアンデルタール人の墓跡から発見されています。現在も薬用として用いられている数種類のハーブの花粉などが見つかっています。  また、紀元前5000年頃、新石器時代には、人類はすでに草や木の葉を薬などとして使っていたそうです。  また紀元前3000頃のメソポタミアではハーブは呪術を行う際に使われていたそうです。煎じて飲んだり燻煙剤として使ったり、また塗り薬などに使用していたそうです。しかし、このころの ハーブに対する認識は薄く医学的効用はあまり知られておらず呪文を唱えると効能が出るととらえられていたそうです。  次に、紀元前2500年ごろのエジプト時代にはパピルスに史料が残っているそうです。バジル、サフラン、ペパーミントなどが医療用のものとして名前が載っていたそうです。  また、ミイラを作るときには欠かせないものだったそうです。つまりミイラの防腐剤として使用していたそうです。  また、エジプト時代の終わりごろに世界の三大美女に名を連ねるエジプトを代表するクレオパトラ、彼女もハーブで染色した衣服を身につけ、ハーブから抽出した香油や香料を使用し、化粧水を用い、お風呂にも入っていたそうです。彼女の美しさはハーブのおかげだったといえるかもしれません。    次に古代ギリシャにハーブは伝わっていきました。医学の祖であるヒポクラテスの書いた医学書には「ハーブの煮だした液を飲む」という処方があったそうです。これがハーブティーの原型と言われています。古代ギリシャのヒポクラテスの時代と言えばざっと紀元前400年ごろのことです。その後プリニウスやディオスコリデスの書いた本草書にもハーブティーの処方が記されています。  中世には、医師の役割を修道士が担っており、薬草園が修道院の中につくられていました。この薬草園がハーブガーデンの始まりだとも言われていますが、修道士にとっては精神を落ち着かせる瞑想の場でもあったようです。E・ピーターズ著『修道士カドフェル・シリーズ』(現代教養文庫)にもその模様が描写されています。  また。修道院はハーブの処方を門外不出にしており、薬草の最終もごく限られた人たちだけに許しており怪奇な伝説が生まれたりもしたそうです。  ルネッサンス時代には印刷技術が発明されました。そのおかげで写本だった本草書が印刷できるようになり一般の人達にも知ることが出来るようになり、ハーブの処方が一般大衆に広まっていきました。  その後、大航海時代には、新しい植物や食物が新大陸やアジアの各国からヨーロッパに持ちこまれました。紅茶やコーヒーなどもその中の一つです。貴族たちにとって東洋文化は異文化の珍しさからか紅茶はとても人気がありはやりました。値段もつりあがっていきました。  いくつかの現象も引き起こしました。お茶と言えば「薬」としてのお茶であるセージやリンデンがヨーロッパでは代表格でした。ゆえに、紅茶もその薬効がはじめは重視されていたそうです。しかしその味のおいしさに気づいてからは嗜好品として広まっていったそうです。ハーブもそれにならって代用茶のような用い方をされはじめたそうです。  アメリカでは、ヨーロッパからの紅茶の輸入を拒絶した時にワイルドストロベリーなどのハーブティーが紅茶のかわりにのまれたそうです。  19世紀には生理学や化学が発展し、近代薬学が体系化されて、ハーブの有効成分の多くが化学的に合成できるようになり化学薬品が誕生しました。多くの分野で化学が活躍していきました。その一方でハーブティーは民間療法として家庭の中で引き継がれていきました。  20世紀に成ると化学薬品の副作用が問題視され始め、再び生薬学に注目が集められます。  第一次世界大戦と第二次世界大戦をはさみ工業や輸入の停止した社会の中で人間本来の生き方が見直され始め、食物や薬にハーブは重要な役割を果たしました。  世界的にハーブに関心が集まるようになったきかけはアメリカ西海岸を中心に1960年代に始まったヒューマンポテンシャル運動です。ベトナム戦争などの影響で反体制を唱えるヒッピー達が「自然に帰れ」と提唱し、人間としての真の豊かさの追求がなされ始めました。その運動の影響は世界中に広まり今日に至ります。今では珍しくないハーブティーが日本に入ってきたのはこの運動の影響が大きいようです。  このような世界的な流れによってハーブティーも「体にやさしい健康茶」として注目を浴び始めました。  このようにして日本にも入ってきたのですが薬としてハーブティーを飲むことが多い欧米に対して日本では嗜好的なお茶としてハーブティーは飲まれています。  その理由としては西洋へのあこがれやファッションのようにハーブティーを見ているからかもしれません。  しかし、考えてみるとお茶を飲む習慣が我々日本人には身についている事にその理由はありそうです。  日本人は日本茶は体いいいことは知っていますが飲んでいる最大の理由はおいしいからです。  それと同じように日本人にとってハーブティーは体に良いことはもちろんのこと。おいしいから飲むということが強く求められているのではないでしょうか。
 ハーブティーの効果は大きく3つに分けられるそうです。  一つはリラックス効果のあるもので、イライラをしずめたり心身を鎮静させたりする作用があるといいます。  2つめはリフレッシュ効果のあるもので疲労回復や強壮作用があるそうです。  3つ目は体中の毒素を排出する利尿効果のあるもので、新陳代謝を高め美と健康に役立つそうです。  数多くの有効成分がハーブには含まれています。ハーブティーは香りによる効果と飲むことによる薬用効果の二つの効果が楽しめることが特徴です。  心地よく良い香りをかぐことで少量の揮発性成分(精油成分)が鼻から吸収され、その臭いは化学分子なのでその臭いが電気信号となって脳まで届き心落ち着くアロマテラピーの効果が期待できます。  一方、お茶に溶け出してくる水溶性成分にはミネラル、フラボノイド、タンニン、ビタミンなどがあり精油だけでは活用できない成分まで利用できます。    ハーブによって薬理効果はさまざまなのですが、抗酸化作用だけはどのハーブにも共通した薬理効果です。  活性酸素は食べ物の消化や体の中での代謝が行われる過程で発生します。この活性酸素が老化などの原因となるのですが、この活性酸素を無毒化するたくさんの成分がハーブの中には含まれているといいます。  食物繊維を多く含むことにより成人病の原因であるコレステロールを排除したり、女性の大敵の便秘にも有効だといいます。  ノンカフェインであることもハーブティー共通の効能だそうです。  心と体の両方にハーブティーはやさしく働きかけてきます。刺激が強いために精油での使用には注意が必要なセージやクローブなどのハーブもお茶としての利用ならば安心して利用できます。  しかし、一日に大量摂取することや長い期間の常用を避けた方がよいハーブもあります。乳幼児(3歳以下)血圧の高い人心臓の弱い人妊娠中の人は気を付けた方がよいそうです。  
 ハーブティーに使用するハーブには2種類あります。一つは乾燥したハーブ(ドライハーブ)でもう一つは生の摘みたてのハーブ(フレッシュハーブ)です。あなたがご自宅の菜園でハーブを育てて、収穫して、自ら乾燥させて、保存していつでもハーブティーを楽しめるようになったらなんとすばらしいことでしょう。またティーバッグタイプのものも市販されています。お手軽に利用できる点がいいですね。 ●ドライハーブ  ドライハーブの選び方、入手の仕方については、市販のものが安心ですし入手しやすいので市販のものを手に入れましょう。  選ぶときにポイントがあります。  まず食べられるものであることです。食用に出来ないハーブもあるので要注意です。例をあげるとローズはポプリ用と食用の2種類あるのでしっかりと確認してから購入しましょう。普通、市販されているお茶に用いるハーブは、外国からの輸入品ならば食品検査に通っているので安心です。  また鮮度も重要なので出来るだけ新しいものを購入しましょう。ですので賞味期限、製造年月日(輸入年月日)のチェックはちゃんとしましょう。ハーブの入っているパッケージが脱酸素加工のものであったり乾燥剤が一緒に入っているものはカビや湿気からハーブを守ってくれるのでより安心です。  ティーバッグタイプならば鮮度が長く保てる袋がアルミ加工されたものの方がいいでしょう。 ティーバッグタイプのものもそうでない タイプのものも少量ずつ買い足した方がまとめ買いするよりも鮮度が新しいものを常に使用出来るのでいいでしょう。    また、同じ種類のハーブでも原産国や使う部位によって香りや効能などが違ってくるものがあるので注意が必要です。たとえばペパーミントやハイビスカス原産国によって香りや品質が異なるものがあります。例を上げると中国産のペパーミントはメントールがとても強いのですが、フランス産のものはマイルドだそうです。  また同じハーブでも部位によって効能が異なるものの例としてはリンデンがあげられます。花や苞(リンデンフラワー)には鎮静効果があり、白木質(リンデンウッド)には利尿効果があります。使用部位、原産国、学名などの表示に注意を払いましょう。 ●フレッシュハーブ   フレッシュハーブの場合はハーブティーに使用するすぐ前に可能な限りやわらかく若い花や葉を摘みとることが大切です。あまったハーブは水の入ったコップに挿しておくかビニールパックなどに入れて冷蔵庫で保存して、はやいうちに使ってしまいましょう。  ハーブティーを入れる際のフレッシュハーブの量ですが、一杯であればミント類なら葉を5~10枚くらいでいいでしょう。苗に関しては苗の高さが20~30センチくらいになったら利用していいでしょう。色が変わったり害虫に食われたりした葉は除きましょう。芽摘みや剪定を兼ねて収穫しましょう。  ハーブの香りや生長は育つ環境によって違ってきます。風通しのよく日当たりもよい場所で育てましょう。肥料は適宜与えましょう。  生でハーブティーとして食すのですから農薬は使わない方がいいでしょう。
ハーブティーをおいしく飲むにはハーブの状態の良い時に収穫することが大切です。 ハーブの有効成分が最も多い時はハーブ香りがもっとも高い時だそうです。この時期に収穫するのがいいでしょう。花は咲きかけの頃、葉は花が開く直前、根は養分が蓄積される秋がその時期であるといわれています。ヨーロッパではハーブを収穫するなら「聖ヨハネの日」にと伝えられているそうでそれは6月の夏至の頃です。ちょうどハーブの花の咲くころでありハーブの最盛期です。 ハーブの香りも薬効もハーブをこの時期に収穫して乾燥させることによって一番高く保存できます。ラベンダーや葉を使うハーブは枝ごと刈り取ります。水洗いを軽くしてから5~10本ずつ束ねて風通しがよい場所につりさげて乾燥させます。 マロウ、マリーゴールド、カモミールなどの花は、収穫してから平べったいザルに並べて同じく乾燥させます。パリパリになるまでできれば一週間程度乾燥させます。電子レンジ(弱)に10秒程度かけたりオーブンの余熱を利用したりして仕上げをするとよいでしょう。しかし焦がさないようにしてください。 乾燥が終わったら、花はそのままで、葉を用いるものは枝から葉のみをしごき落して、密閉出来る容器に入れましょう、そして高温多湿、直射日光をさけて保存します。 市販のドライハーブも同様です。一度封を開いたら後は密閉出来る容器に入れて保存します。乾燥剤などを一緒にいれておくといいでしょう。 賞味期限は表示されてはいますがやはりおいしくいただける早いうちに使いきった方がいいでしょう。使う前には品質を自分の鼻と目で確認することはとても大事です。 お茶として使った後は肥料として再利用もできます。
                                             ハーブティーは紅茶と同じと思っていればいいです。特別な道具は必要ありません。    浸出のためにはティーポットが必要です。耐熱ガラス製や陶器のものを用意するといいでしょう。ハーブの葉や花は水中花のようにきれいにお湯の中で広がります。その様子は透明なガラス製のポットなら見ることが出来ます。とてもきれいです。また注ぐ際にハーブが詰まるのを防ぐために注ぎ口が長かったり、極端に細いものは避けた方が無難です。  使用するハーブの量を測る際にはティースプーンまたは手を用います。計量スプーンの小さじ程の大きさを目安とするといいでしょう。  また砂時計があると浸出する時間を待っている間が楽しくなります。3分計が便利です。待っている間お友達にハーブのお話などいろいろおもてなしをしながら有効に時間を使えます。  3分たってカップに注ぐときには茶こし(ストレーナー)を用います。注ぐ際に花や葉が細かいカモミールなどの時は目の細かいものを用いましょう。  カップに関しては、お茶の色を楽しみたいのであれば内側が白いカップがお勧めです。ガラス製のものは耐熱性のものが安心でいいでしょう。  茶こしつきのティーポットや茶こし月のティーカップやマグカップもあります。茶漉しつきのティーポットはストレーナーが不要で後始末が簡単なところが利点です。茶漉し月のティーカップやマグカップは逆にティーポットが不要な点が便利です。    その他固い実やスパイスを砕くための乳棒や乳鉢や浸出中のお湯の温度を保つためのポットコゼーもあると便利な道具です。
 日本茶を飲むのと同じように、ハーブティーを楽しく飲むには入れ方が大切になってきます。肝心なのは相手を気遣う心です、具体的にいえば、お子さんにいれてあげるのなら蜂蜜を加えて甘くしたり、男性にはアイスハーブティーを、またハーブティーを始めて飲む人には誰にでも好まれやすいペパーミントやレモングラスをベースにしてやや薄めに。などなどです。TPOや飲む人によって使い分けると楽しんでもらえるようです。    具体的な入れ方は紅茶と同じと考えていいでしょう。ティーポットを温めてハーブを人数分入れて沸かした熱湯を注ぎます。  そして3~5分ふたをして浸出します。  いれるハーブの量ですが、ティーカップ一杯分(150~180cc)ならフレッシュハーブならティースプーン山盛り2~3杯、ドライハーブならティースプーン山盛り1杯、を目安にするといいでしょう。堅い実やスパイス、大きな葉は細かく砕いたりちぎったりして使うとエキスが浸出されやすくなるのでお勧めです。しかし保存する際は空気に当たる表面積が大きいと酸化しやすいので、使うときに細かくして使い、普段の保存の時はホールの状態(大きな葉や実のまま)で保存するといいでしょう。  お湯を注いでから最低3分間は待った方が香りを引き出すにはいいでしょう。しかし、浸出時間が長いと成分が濃く出ていいように思いますが。香りや味が渋くなり、飲みづらくなるので要注意です。  しかし長く浸出した方がおいしく感じる種類のハーブもあります。ローズヒップです。5~10分間程度時間をかけてゆっくりと浸出しましょう。  温めたカップに茶こし(ストレーナー)を用いてハーブティーを注ぎます。温かいうちにいただきましょう。ティーポットの中のお湯は一回ですべてカップに注ぎ切りましょう。  ハーブは全てアイスでもホットでも両方楽しめます。アイスにあうハーブでおすすめなのはレモングラス、ミント、ハイビスカスとそのブレンドです。  疲れている時など甘味が必要な時には蜂蜜や三温糖など事前のものに近い甘味料を加えるといいでしょう。シロップ代わりにステビアを2~3倍の濃さでいれたお茶を使用してもいいでしょう。色を明るくしたり香りをなじみやすくするにはレモンを入れると効果的です。  ミントやカモミールには牛乳がよくあいます。  ティーバッグでの入れ方のコツは、カップを温めてそこに熱湯をいれ一個のティーバッグをいれて3~5分おきます。このときにソーサーなどで香気を逃がさないようにするのがコツです。  冬は体を温めてくれるスパイスを加えたハーブティー、夏はアイスハーブティーでひんやりと、ハーブの生育盛んな期間は摘みたてのハーブを使ったフレッシュハーブティー、などなどさまざまな工夫をして季節を感じるのも素晴らしいものです。
 ハーブの香りと味をいくつか試してみたら、次のステップとしてティーポットに数種類のハーブをいれてお茶を作るブレンドをしてみましょう。このブレンドこそハーブティーのだいご味です。しかもオリジナルのブレンドを自分で作り出せるのです。ブレンドにより相乗効果によって薬効を高めること、香りと味を豊かにすることの2つの結果が期待できます。    まず香りと味を豊かにすることを目的とした場合については、一般に相性の良い組み合わせと言われているものがあります。ローズとレモングラス、ハイビスカスとローズヒップス、カモミールとミントなどです。配合の比率は、同量か軸に据えるハーブを多めにします。またハーブの種類によっては香りの強いものがありますそのような場合香りの強さも考慮に入れます。例をあげるならミントとカモミールならミントはほんの少しで十分です。  このような要領で、あなたの好みのハーブを中心に他のハーブを足していけばオリジナルのブレンドが出来上がります。  多種類をプレンドする場合は数杯分を一度にまとめて作った方がいいでしょう。またブレンドするハーブは5種類までにしておいた方がいいでしょう。  ブレンドする際はやや細かくそれぞれの葉をしておくと均等に混ざります。  どんなハーブにも相性の比較的いいものがいくつかあります。ローズヒップス、レモングラス、ハイビスカス、ミント、シナモン、ジャーマンカモミールなどです。これらのハーブをブレンドするとまろやかさが加わり、飲みやすいお茶にまります。  効能を高めることを目的とする場合、あなたが期待する効能を有するハーブから数種類を選択してブレンドします。複数組み合わせることで相乗効果が高まります。また効能だけでなく味や香りを考慮して口当たりの良いハーブを加えるのもありでしょう。    またそれぞれのハーブのお茶には色々な鮮やかな色があります。これをブレンドに使うのと色合いの面白いお茶が楽しめます。リンデンの黄金、マリーゴールドの明るいオレンジ、マロウの紫、などなど色とりどりのハーブがあります。  特に例をあげるとマロウにラベンダーを加えると香りといい色といいまさにラベンダー畑のようなお茶になります。ローズヒップやハイビスカスにローズピンクを加えると深いピンク色のお茶が出来ます。    このように香りと味、効能、色と様々な要素でブレンドは楽しめます。
 中国茶と紅茶はハーブとの相性がよく中国茶や紅茶はハーブとよくブレンドして飲まれます。  中国茶とハーブとのブレンドの代表的なものといえば少し前にはやった暴々茶(ぼうぼうちゃ)が挙げられます。これはローズのつぼみ(マイカイ)をプーアール茶にブレンドしたお茶です。中国では古くからローズの薬効は認められてきました。そのローズにプーアール茶の効果を加えてダイエットに良いお茶として日本では話題を呼びました。他に中国茶と良くブレンドして使用されるハーブにはジャスミンやキクがあります。  紅茶もハーブとのブレンドを楽しめるお茶です。日本にハーブティーが紹介され始めた初期の頃はだいたい紅茶にハーブをブレンドしたものが大半でした。初心者向けに、日本人が日頃よく飲んでいる紅茶とのブレンドでハーブティーを紹介して成功したのですが、初心者のみならず、紅茶とハーブのブレンドは香りのよい両者をブレンドして楽しめることが出来るのであなどれません。  ローズ、ペパーミント、シナモンなどと紅茶をあわせれば香料を紅茶につけただけのフレーバーティーなどよりもナチュラルな香りが楽しめますし、レモングラスのようなレモンの香りのハーブを合わせればまるでレモンティーのような味わいを楽しめます。  紅茶とのブレンドにおいてハーブの香りを活かすには紅茶の浸出時間が使用するハーブと同じくらいで、くせのないシンプルなものがいいでしょう。  例をあげればヌワラエリヤやキャンディ、セイロンティーなどが適していると言えるでしょう。  一方で、個性の強い紅茶くせのある紅茶たとえばフレーバーティーやアールグレイなどとのブレンドも味わいがあり、興味深いものです。  紅茶とハーブの配合の比率は、ハーブ4~2に対して紅茶が6~8の割合がちょうどよいでしょう。ハーブと紅茶の葉をポットに一緒に入れて、熱いお湯を注いでお茶にします。紅茶との相性がいいハーブをいくつか紹介します。ローズ、レモングラス、リンデン、ラベンダー、ミント、マロウ、シナモン、カルダモン、カモミール、オレンジブロッサムなどがあります。  さらにフルーツのスライス(オレンジやリンゴなど)を加えてもさらに味わい深くなるでしょう。  紅茶の苦手な人でもハーブとブレンドすることによって楽しめることも多いです。またアイスでもホットでも両方ともおいしくいただけるでしょう。